不正出血は病気のサイン!?放っておくと危険な理由

生理ではない時期にだらだらと続く出血があり、とても不安になってしまった経験はありませんか?
不正出血は、生理の時とは違った色・質感・量などの特徴があり、心配がない状態と、何か大きな病気が隠れているケースもあります。
疾患のサインともなる不正出血について、気になる原因と考えられる病気の可能性についてまとめてみました。
不正出血とは、どんな状態?
不正出血とは、生理の期間以外に性器から流れ出る経血のことをいいます。
不正出血は決してめずらしいトラブルではなく、生理がある成熟した女性であれば、誰でも経験する症状のひとつ。
ただ、
・不正出血と腹痛が伴っている場合
・今までよりも生理痛がひどくなっている
・貧血になるほどの不正出血がある場合
などのトラブルは、その原因を知るために早めに婦人科を受診することが推奨されています。
不正出血を長期間放置してしまうと、
・妊活の妨げになる
・貧血が治りにくくなる
・重大な病気が進行し、治療が難しくなってしまう
といったたくさんのリスクがあるので、不正出血の頻度や期間、経血の量や質感、色味にかかわらず、早めに専門的な機関での診察・検査・治療を受けるようにしましょう。
不正出血の原因は?
不正出血の原因は、ホルモンバランスのみだれによるものが大きいと言われています。
ストレスを感じたり、不規則なライフスタイルを送っていると、ホルモンバランスが乱れ、子宮内膜の増殖・剥奪という、生理本来のシステムが安定して作用されなくなり、不正出血というトラブルにつながってしまうのです。
性交で不正出血が出る?その原因とは?
パートナーとの性行為後に、不正出血がある女性、意外に多いのではないでしょうか?
性交時やその後に不正出血が起こってしまうのは、
・刺激や摩擦によって膣の入り口や内部が擦り剝けてしまう
・生理のタイミングと性行為が重なり合ったため
・性器にただれや炎症があり、性行為の刺激や摩擦によって不正出血となる
などの原因がありますが、性交後1~2時間後に不正出血が止まると、そこまで心配なトラブルはないと言われています。
万が一、性交時・後に必ず不正出血が起こってしまう場合は、女性特有の深刻な病気にかかっている可能性があると見て良いでしょう。
不正出血はがんなどの深刻な病気の可能性が…!?
不正出血は、病気という自覚症状がない方も多いですが、なかなか気付きにくい病気が隠れていることも考えられます。
ここでは、不正出血で考えられる病気についてチェックしてみましょう。
・子宮筋腫
30代女性の20~30%程度に見られる疾患のこと。腫瘍は良性であるものの、痛みが強い場合や、筋腫の大きさによっては専門的な治療が必要となる。
・子宮頸管ポリープ
子宮頸管という、膣から子宮をつなぐ細いトンネル部分にできるポリープ。子宮頚管の粘膜にイボ状の組織ができ、その組織がやわらかいため出血しやすいことが特徴。多くは良性で、手術にて切除することが可能。
・子宮頸がん
20~30代の女性に見られる子宮頸がんは、子宮の入り口にできるがんのことをいいます。
HPVの感染が原因の子宮頸がんは、不正出血の期間が長くなったり、性交時に頻繁に出血するなどの症状が出やすい疾患となっています。
生理がある女性にとって、めずらしくはない不正出血でも、心配な病気が隠れている可能性もあります。
日々の生活習慣を規則正しく整えながら、不正出血がある場合は早めにクリニックでの受診をするよう心がけておきましょう。